フォレスティエ Jacques Forestier
経歴と業績

フォレスティエ(Jacques Forestier, 1890-1978)[1]
1890年,フランスの温泉保養地Aix-lex-bain(エクスレバン)に生まれた.医学生時代よりSicardの学生,助手として,リピオドールの研究に加わり,1920年代にSicardとの共著でリピオドール造影法に関する多くの論文を著し,Dr. Lipiodolと呼ばれた.
1929年,故郷に戻って有名な温泉医であった父の跡を継ぎ,その生涯にわたって第一線の臨床医としてリウマチ患者の診療にあたる一方で,数々の学問的功績を残し,特に1930年代に確立したリウマチの金製剤療法は,1980年代に副腎皮質ホルモン,免疫抑制剤に替わられるまでリウマチ治療の主流であった.また,汎発性特発性骨増殖症(Forestier病),リウマチ性筋痛症など新しい疾患概念を提唱したことでも知られる.ラグビー,水泳,スキーなどのスポーツマンとしても知られ,1920年のアントワープオリンピックには仏代表ラグビー選手として銀メダルを獲得した[1,2].
出典
- 1.Bruwer AJ ed. Classic descriptions in diagnostic roentgenology. (Charles C. Thomas Publisher, Illinois, 1964)
- 2. Pkik M. In memoriam: Dr. Jacques Forstier. Arthritis Rheum 21:989-90,1978