リヒテンベルク Alexander von Lichtenberg
経歴と業績
1880年,ブタペスト(オーストリア=ハンガリー帝国)に生まれ,医学部卒業後は解剖学を研究,1908年にストラスブールのKaiser Wilhelm大学に移った.1906年,Voelckerとともに初の逆行性腎盂造影を報告.第一次世界大戦後のアルザスーロレーヌのフランス割譲に伴いポストを失い,1920年ベルリンのSt.Hedwig病院に移り,1929年にはアメリカからの留学生Swick とともにUroselectanによる排泄性尿路造影を開発して名声を築いた.泌尿器科学の権威として国内外に広く認められるところとなった.しかし反ユダヤ人の風潮が高まる中,故郷のブタペストに戻り泌尿器科を開業したが,ユダヤ人排斥運動はハンガリーにも及び,1939年,ベルリン時代の教え子を頼ってメキシコに移住,泌尿器科を開業.現地にて没した [1,2].
出典
- 1. https://www.alexander-von-lichtenberg-preis.de/pionier.html
- 2. Bruwer AJ ed. Classic descriptions in diagnostic roentgenology. (Charles C. Thomas Publisher, Illinois, 1964)
- 3. Wesson MB. Urologic Roentgenology. (Lea & Febinger, Philadelphia, 1950)