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ファリニャス  Pedro Leandro Fariñas

経歴と業績

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ファリニャス(Pedro Leandro Fariñas, 1892-1951)[1]

1892年,キューバのサンタ・クララに生まれる.当時のキューバはスペインの植民地であったが,1898年の米西戦争後はアメリカの軍政を経て,1902年に独立,共和政となった.1917年にハバナ大学医学部を卒業.学生時代から放射線医学に興味をもちハバナ独立病院(Clínica de Dependientes)の技師として働いていたが,卒業後は同病院の放射線科部長となった.毎年アメリカを訪れて熱心に研究を続け,主に気管支造影の論文を多く発表しているが,1941年には初の 経大腿動脈法による腹部血管造影 を開発.国内外の要職を歴任した.寡黙で,その笑顔を見た人はほとんどいないという.1951年,冠動脈疾患にて死去[1].

出典