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ドス・サントス   Reynaldo Dos Santos

経歴と業績

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ドス・サントス(Reynaldo Dos Santos, 1880-1970)[1]

1880年,ポルトガルのリスボンに生まれ,リスボン大学医学部を卒業後,1903~6年,パリおよびアメリカで外科学,泌尿器科学を学んだ.アメリカでは,Mayo, Halsted, Cushingらに学び,ヨーロッパの医師としてアメリカで研修した医師の走りであった.帰国後はリスボン市民病院の外科医となったが,同じ大学の神経科医モニスが成功をおさめた脳血管造影法に触発され,四肢,腹部血管の血管造影法を開発した.特に 経腰的腹部大動脈造影法(Dos Santos法)  Seldinger法 が登場するまで,長く行なわれた.その後,外科病理学・臨床外科学の教授,1943年からは医学部長,1959年にはポルトガル科学アカデミー会長などを歴任.美術にも造詣が深く,美術史の著作もある[1].

出典