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チードセス・デス・プランテス Bernard George Ziedses des Plantesflag

経歴と業績

チードセス・デス・プランテス(Bernard George Ziedses des Plantes, 1902-93) [4]


1902年,オランダのKlundertに生まれた.若いころから技術に興味をもち,1920年にDelft工科大学で電気工学を学んだが,医学に転向,1921年からUtrecht大学医学部に学んだ.学生時代,顕微鏡の実習中に,顕微鏡画像が断面像であることに気づき,X線でも薄い断面を選択的に画像化できる方法を考え放射線科医に提案したが無意味だとして退けられたという.1928年,斜台の変形を見逃した苦い経験から再び断層撮影の研究にとりくみ,Utrecht大学神経精神病院のレジデント時代に独自の断層撮影装置を発明,製作した.1933年,ウィーン大学病院に半年間学んだ折りに,断層写真の背景ノイズを消す方法を考案する過程で,造影X線写真のサブトラクション法を発明し,翌1934年に断層撮影とサブトラクションをテーマとして学位を取得した[1].1940年からRotterdam市民病院の神経部門長,1953年にはAmsterdam大学の放射線科教授となり,気脳写,核医学などの分野にも数々の業績を残した[2-4].

出典